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きもの便利手帳

遺品の着物、どうすればいい?サスティナブルな解決策

着物の遺品

遺品の着物の対処法

形見として保管する

着物は湿気に弱いもの。タンス内を整理し、湿気対策を十分に行う必要があります。

リメイクする

リメイクもできるのが着物のいいところ。着物を羽織や帯に、帯をバッグに…など、さまざまな物に生まれ変わらせることができます。自分の手で着物をリメイクするには時間や手間がかかりますが、リメイクの専門家に頼めばスピーディーかつ丁寧に仕上げてくれるでしょう。

買取してもらう

リサイクルショップや質屋で買取してもらうというのも一手。双方で買い取ってもらえなかった場合でも、着物専門の買取業者なら販売手段をたくさん持っているので、よほど状態が悪くなければ買取が可能です。

自分で売却する

着物をオークションやフリマアプリなどで売却するという手段もあります。大手のフリマやオークションサイトには不用品の着物の出品が多数あるので、どのような物がいくらぐらいで売られているのか確認してみましょう。

寄付する

着物に限らず、さまざまな不用品の寄付を受け付けている団体もあります。送った箱数に応じてワクチンを募金できるといった活動をしているところもあり、着物の寄付と慈善活動を同時に行うことができます。

廃棄する

もし着物が変色していたり汚れや擦り切れが目立ったりする場合、自治体のゴミ収集のルールに従って処分する方法もあります。

着物の遺品整理の手順

遺品整理のタイミング

遺品の着物の整理は、身内の方が亡くなったことに対する各種手続きを終えてから行う場合が多いといわれます。初七日や四十九日の法要に合わせて行う家庭もあり、一概に決まった時期はありません。遺族が集まる機会に遺品整理を行えば、形見分けなどについてもスムーズに話し合いができるでしょう。

状況によって、2~3年は遺品整理を行わない例もあります。遺品整理は決してすぐに行わなければならないというものではありませんから、親族と相談しつつ、各々に見合ったタイミングで行うようにしましょう。

着物の遺品整理の仕方

着物の遺品整理は、下記の流れで行うとスムーズです。

1.タンスや押入れから着物を出す。
2.たとう紙から出して、着物の状態や付帯品を確認する。
3.着物の状態をチェックし、手元に残すものと不要なものを仕分けする。
4.手元に残す着物は陰干しをして湿気を飛ばしてから畳み、新しいたとう紙に入れる。必要に応じてクリーニングや寸法直しなどをサービス業者に依頼する。
5.不要な着物をどうするか考える。(フリマ、オークション、寄付、リサイクルなど)
6.不要な着物の対処法を決めたら、それに必要な手続きをする。

着物の遺品整理の注意点

遺品整理をする際には、まずは遺言状がないかを確認しましょう。遺言状に着物の行き先(「着物は〇〇へ譲る」など)が明記されていれば、その方法に従います。人に譲る場合は、譲り先へ故人の遺志をしっかり伝えましょう。

また、遺品整理においては親族との話し合いが非常に重要です。後々トラブルにならないためにも、着物の行き先について異論がないか、しっかりと相談しましょう。葬儀後や四十九日など、遺族が集まる機会を見て話し合うようにしてください。

遺品の着物を買取に出した結果、高値がついて相続税が発生することになった…という例もあります。着物一点の買い取り額が高額(4~5万円以上)になった場合は、相続に詳しい税理士に相談して指示をあおぎましょう。

処分する前に知っておきたい、サスティナブルな着物の活かし方

SDGsな着物の「悉皆(しっかい)」とは

着物の世界における悉皆(しっかい)とは、染色や仕立てなど着物のお手入れ、もしくはお手入れをする業者(悉皆屋)を意味します。

悉皆では、単に着物の汚れを落としたり寸法を整えたりするだけではなく、着物の加工に関するさまざまな顧客のニーズにも対応可能。腕のある職人の手により、着物の素材を使った巾着袋や小物入れなどに加工してもらうこともできます。

SDGsの観点から見ても、悉皆は欠かせない存在。自分にとって「不要かな」と思った着物に再び息を吹き込む悉皆は、着物の3R(リデュース・リユース・リサイクル)に繋がります。

着物は資源の少ない日本が古来よりものを大切にし、引き継ぐための智恵と工夫、技術が残っているサスティナブルな衣裳。環境保護をしつつ日本の伝統文化である着物を大切に受け継いでいくことができる、日本ならではの「もったいない」文化が悉皆であり、現代のSDGsの先駆けといえる存在なのです。

悉皆でできること

悉皆では、着物の染み抜き・染色・丸洗い・消臭といった加工全般の相談が可能。大切な着物をどうしたらいいか迷った時には相談に乗ってもらうこともできます。廃棄せずに着物を次に生かせる方法を一緒に考えた上で、顧客の希望に沿った対応をしてもらえます。

染みがあっても、破れていても、臭いがついてしまっていても、処分する前に一度悉皆屋さんに相談してみましょう。また、寸法が合わない場合は仕立て直し、色が似合わない場合は染め直しと、新たな着物に生まれ変わらせることもできます。遺品の着物の処分にためらいがある方は、ぜひ「悉皆」という手段を検討してみましょう。

遺品の着物の整理や悉皆まで相談できる着付け教室

全国に教室を展開しているきもの着方教室 いち瑠では、着付け教室の生徒さんを対象に「もったいない相談会」を定期的に開催しています。古い着物の生かし方や着物のアフターケアについて、悉皆屋に行かなくても専門家によるアドバイスが受けられる、ほかにはない相談会です。

着付け教室では、初心者でも美しく着物を着られる丁寧なレッスンが1回500円~というプチプライスで受けられます。着付けだけでなく、着物をはじめとした和の文化を学べる講座などもあり、広く深く着物に親しむことができます。

教室の雰囲気やレッスンについて知りたい方のために、無料体験レッスンを随時受付中。持ち物は不要で、着物初心者の方も手ぶらで気軽にご参加できますので、「遺品の着物を自分で着られるようになりたい」という方はぜひ一度ご体験ください。

★いち瑠の無料体験レッスンをもっと詳しく>>

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