きらりと煌く。ガラスの帯留め9選
礼装や茶会出席を除いて、どの和装スタイルでも楽しめる帯留め選びはきものを着るときの楽しみの一つです。そして色とりどりのカラーが揃うガラスの帯留めなら、きものの柄ゆきはもちろん、季節感にあわせて、さまざまな色遊びが楽しめます。
Contents
1.スクエア型(四角)のガラスの帯留め
端正でシャープな印象のスクエア型は、フォーマルスタイルにもモダンな着こなしにもあわせられる万能タイプです。マットガラスなら控えめな輝きが落ち着いた雰囲気に、スワロフスキーなら煌めくゴージャスムードにと、材質によって印象が変わります。金箔やラメで彩られるとまた違ったニュアンスが楽しめます。
帯留めを初めて使うという方にも、おすすめできるどんな帯にも合わせやすい帯留めがスクエア型です。
2.ラウンド型(丸・楕円)のガラスの帯留め
優しい上品な雰囲気できものを着こなしたい、という時には、丸や楕円のラウンド型がぴったりです。ガラスの中にさまざまなパーツが閉じ込められているものや、色鮮やかな絵付けをされたもの、だるまやサクランボなど丸いモチーフを応用したものなど、かわいらしいデザインが充実しているのも魅力です。
壊れにくい硬質ガラスを使い、安全に使えるよう考慮されたガラスの帯留めですが、角がとがったデザインのものは使いにくい、と心配な方にもおすすめです。
3.ガラス玉の帯留め
模様の付いた美しいガラスの穴あきビーズを、そのまま帯留めに使うのも洒落ています。手持ちのガラス玉をそのまま利用してもいいのですが、できれば最初から帯留めとして丈夫に作られたものを選ぶ方が安心ですよ。
4.その他の形の帯留め
自由に形づくることができるガラスでは、さまざまな形のモチーフを作ることができます。スクエア型やラウンド型、球形以外にもいろいろな帯留めが揃います。ここでは特に以下の6種類をご紹介します。
●アニマルモチーフのガラスの帯留め
小鳥や猫、犬など好きな動物やペットををモチーフにした帯留めを集めるのも楽しいものです。人気のあるモチーフなのでデザインも豊富です。
●とんぼ玉モチーフのガラスの帯留め
ガラス玉の中でも、古来作られてきた複雑な技法のものを「とんぼ玉」と呼ばれています。
現代でも、その技術を継承した精巧なとんぼ玉が作られています。このようなとんぼ玉を帯留めにあしらうのも、とても目を引く着こなしです。
●フラワーモチーフのガラスの帯留め
花の形のガラスの帯留めも、とても人気があります。季節感を表現するのも楽しく、また、誕生花の帯留めをプレゼントするのも洒落ています。
●切子ガラスの帯留め
カットグラスに使われる技法の「切子」の技術を使ったガラスの帯留めがつくられています。煌めくガラスがさらに輝きを増し、とても美しい帯留めです。
●ベネチアンガラスの帯留め
イタリアで生まれた精巧なガラス細工の技術「ベネチアンガラス」の技法を使ったガラスの帯留めもよく作られています。
●琉球ガラスの帯留め
琉球ガラスに代表される地方特産のガラスを使った帯留めが注目されています。その地方を旅した際に購入すると旅のよい思い出になりますよ。
まとめ
いかがでしたか? ガラスの帯留めと聞くと、夏限定のアイテムのように思われがちですが、ご紹介したように豊富なデザインが揃いオールシーズン楽しめる帯留めです。
昔から基本的にノーアクセサリーで着こなすことがルールだったきものですが、帯留めだけは特別でした。そのおかげで帯留めはさまざまに進化を遂げ、今日見られるような精巧で多彩な帯留めが今も作られているのです。
そして、高価な宝石や象牙などの材質に比べて手ごろでありながら、多彩な美しさを見せてくれるガラスの帯留めは、きものをさらに美しく引き立ててくれる頼りになるアイテムです。ぜひ、この煌めくガラスの帯留め、とっておきの和のおしゃれを取り入れてみてくださいね。