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きものをつなぐ、
想いをつなぐ。
創業の由来
きものは、昭和の初め頃までもともとは日常着でした。
太平洋戦争を経て高度経済成長を迎えると、当時の皇太子殿下・美智子さまご成婚などに後押しされ、きものブームが訪れます。
そしてバブル経済期、より高級で華やかな訪問着が数多く求められ、きものは日常着から特別な日に着るものに。こうして「きものは高級品である」という図式ができあがったのです。
しかしバブルは崩壊。
高級なきものは日常着として着る機会もなく、呉服業界による無理な販売が社会問題になるなど、当時の業界ナンバー1、2の倒産とともに問屋や作り手を含め、どんどん廃業に追い込まれていきました。
この状況を変えたい、と起業したのがいち瑠の母体である一蔵の社長です。
きもの文化を残したい
きもの文化は着る人と作る人がいて成り立つもの。
きものを楽しむ消費者がいれば、それを作る生産者やお直しをする技術者も存続することができる。
その構造を支えるのがいち瑠の役目と考えています。
着たいけれど着られない人には着付け教室があり、家に眠るきものに困る人には、お直しやリメイクのご相談をお受けしています。
着る機会がない人には、一緒にお出かけできるようなイベントをご用意。きもの文化を残していくために、きものに関するあらゆる課題を解決するべく日々取り組んでいます。
SDGsなきもの
今でこそSDGsと言われていますが、1,200年続くきもの文化自体がすでにサスティナブルなのです。
いち瑠にとってSDGsとは、きもの文化を継続させていくという意味で、創立の目的そのものでもあります。
できあがった工芸的な美しさだけではなく、技術や知恵もひっくるめて未来へ残すべき宝物。
きものを知り、きものに触れ、着て、出かけて人の目に触れ、その魅力を多くの人に伝えていただくことが、私たちとみなさまにできるSDGsな取り組みの一つであると考えています。
きものと一緒に想いも未来へ
“伝承”とは、何も変わらないことではなく、変わることができて初めてかなうもの。
1,200年の歴史があり、貴重な知恵や優れた技術が支えてきた“再生”がベースのきものだからこそ、これからもきっと残し伝えていくことができるはず。
親から子、子から孫へ三世代へ。
きものにまつわる思い出や想いも一緒に引き継いでいきたい、私たちはそう願っています。