新宿本校のブログ

【コーディネート】きもの×マスク（３）

2020年6月5日（金）

タカミです。

道端の山吹が色鮮やかに咲く季節になりました。
薄暗い梅雨空に生き生きとした黄色を見ると、
落語好きな私は「道灌（どうかん）」という落語を思い出します。

「どうかん」は江戸城を作った太田道灌のことです。
この道灌さんが狩りに行った時、雨にふられとある家雨具を借りようとしたところ
その家の少女は「お恥ずかしゅうございます」と、山吹の花をお盆に乗せて差し出します。
「え？何？どーゆーこと？？？」と慌てた道灌さん、すると家来の一人が

七重八重　花は咲けども　山吹の　
実の一つだに泣きぞ悲しき

という歌があります。
これは山吹の「実」と「蓑（みの）」をかけて、お貸しできる雨具はございません。
という意味でありましょうと教えてくれます。少女、賢い。
道灌さんは自分の無学を恥じて、それ以来和歌を勉強して歌人として知られるようになりました。
という話を聞いた八五郎が、「それめっちゃそれかっこいい！自分もやりた～い！」と
友達に雨具の貸し出しお断りを真似してみようとするお話ですが
まあ、詳しくはネットとかで調べてみてください。