みんなで薄物の江戸小紋を着ました
2020年7月21日(火)
講師の岡です。
生徒のみなさま 古今の梅田先生をご存じですか?
お授業のカリキュラムの中の「知識講座」でもたびたび登場していらしたのでお名前は知らなくても、顔を見れば「あー!!知ってる知ってる」という生徒さんがたくさんいらっしゃるはず。
人間国宝の伊勢型紙について、地紙の作り方から、型紙彫りの手法、工程、大変さ、そして染の工程を、本当に丁寧に教えてくださっていた梅田先生。本当に悲しいのですが、その梅田先生が7月初旬に亡くなりました。
実は、横浜市内にお住まいだったので、授業以外でもプラっと教室に立ち寄ってくれることもありました。その時は質問攻め。でも、私の疑問にいつも丁寧に答えて下さった。着物の知識についての私のお師匠さんでした。
本当に何でも知っていた梅田先生。生徒さんが持ってこられた着物を「これは、いつ頃につくられた、どこそこの産地のものですよ」といって、丁寧に説明してくださった。私も””困ったときの梅田先生”と、とってもとっても頼りにしていました。
昨年、横浜にいらしたときに急に検査入院をされ心配しました。でも、その後、元気なお姿を見せてくれていました。
「次は3月のいち瑠フェスタで会おうね」と言っていたのに、新型コロナウィルス感染拡大でそれも叶わず・・・。
そして、今回、訃報。講師全員で愕然としました。訃報を聞いたとき、修了おめでとうセール期間だったので、梅田先生の追悼のために、梅田先生にわがままを言って染めていただいた夏の江戸小紋をみんなで着ました。
天国から見てくれているかなぁ。本当に会えないのが寂しいです。
ご冥福をお祈りいたします。
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