ドキュメント「もったいない相談会」
2019年5月16日(木)
こんにちは!新宿校・タカミです。
そろそろ衣替えの季節。ということで新宿校では
「もったいない相談会」が始まりました。
「もったいない相談会ってなに?どんなことするの?」
という皆さんへ、今日はもったいない相談会の様子をお伝えしようと思います。
私タカミはこの4月からいち留 新宿校スタッフになった事をきっかけに
着物好き母から箪笥2棹(さお)分の着物を譲り受けました。
*ここで豆知識。
たんすを数える単位は「さお」っていうんですね。
昔は衣装を入れる箪笥や長持(ながもち)は、
竿=長い棒に差して前後二人で担いで運んだので、
1竿・2竿というように数えたんですって。
母から譲ってもらった着物達は長年たんすに眠っていたものばかりで
大事に仕舞われてはいたのですが、この何年かは虫干しどころか
防虫剤の入れ替えすらやっていなかったものばかり。
不安を胸に母とたんすを開けてみると、中には茶色いシミや
白っぽくうっすらカビのようなものが出ているものがありました。
まずはすぐに着られそうなもの・自分が着てみたいものと
ダメージのあるものに分類して持ち帰りました。
はやる気持ちで相談会に1番に持ち込み!
きもの診断士の資格をもつ新宿校の中沢校長に見てもらいました。
まずは紬から。
全体を丹念にチェックしてゆきます。
私では気づかなかったような小さなシミやほつれなども見つけて
チェックシートに1つ1つ記入してゆきます。
最初は 紬(つむぎ)
小紋(こもんには)茶色いシミや色抜けが!?
シミやダメージの大きさや程度ごとに、どういう風に直すのかを説明してくれ
見積もってもらった上で、自分のお財布具合に合わせて
お直しに出すかを1枚ずつ判断することができます。
残念ながら、青の桜の小紋は全体のシミが多すぎて、直せるけど予算オーバーで断念!
中には全体が茶色くなってしまって直せないものもあり
そんな絞りの浴衣は…
校長から「これは無理。ごめんなさい」されました(笑)
最後に鮫小紋(さめこもん)のサイズ直しをお願いしてみることに。
着物のサイズを測り、着物の裏側を見て打ち揚げ(縫い込み部分)に余裕があるかを確認。
これが足りないと仕立て直しができないこともあります。
沢山見てもらいましたが最終的に3枚をシミ抜きや仕立て直しに出すことにしました。
もちろん、診てもらうだけで悉皆(しっかい)に出さなくても、
コーディネートの相談だけでもOKです!
*悉皆(しっかい)=「全て」という意味ですが、呉服の世界では修理や加工の事をいいます。
今は衣替えの季節で、これからは夏物を着ることになりますので
今回は冬物の袷(あわせ)を中心に診てもらいました。
急がないので夏の終わりくらいに悉皆(しっかい)から戻ってくることになります。
次は夏の終わりに今年着た夏物の着物を診てもらおうと思っています。
あー、相談会で診てもらえてよかった〜〜〜!!
気持ちすっきり、たんすに眠っていた着物が生き返るのはワクワクしますね!
いつでも相談に乗ってもらえますので、
皆さんも是非、着てない着物がないか周りを探してみてください。
ダメージやお直しの相談だけでなく、
「これはどんな時に着るの?」
など、コーディネートの相談だけでもOK!
お気軽に聞いてみてください。
たんすに眠っている着物たちを起こして、
生き返らせてあげましょう♫
*新宿校・タカミ*
もったいない相談会
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