悉皆報告!岡先生の反物はどうなるのか?
2020年6月21日(日)
講師の岡です。
実は、岡先生の手元には、ずーっとずーっと手元に「捨てられない」「でも、どうにもならない反物」がありました。
亡き母が残した京加賀の反物です。
岡先生が着付を始めたのは、和裁師だった母が残した着物をどうしたらよいかわからなかったからなんです。
畳み方もわからないから着物を広げるのさえ怖い。
母は「自分で仕立てるつもりだったんだろう」反物がゴロゴロとあるもの、価値もわからないしどうしたらよいかわからなくて・・・。
母が私のために仕立ててくれた着物も何枚もあるけど、着方も手入れもわからないし・・・。
ということで、生徒としていち瑠に通っているときから「もったいない相談会」のたびに相談していました。はじめは、自分の着物のお手入れから始めました。そして、仕立てられるものは着物にしたり帯にしたりしました。リバーシブルのコートを半身変わりのコートに仕立てたり。
しかし「良い生地」と言われるものの、私のサイズではどうにもしようのない訪問着の反物(柄つけの幅の関係で私サイズには絶対にしたてられない)。
これまた上質の羽二重の生地だけれど、仕立てても多分もう着る機会がなさそうな喪服の生地。
処分するにも処分できない心残りな品として手元に残りました。
(古い反物なので、幅も狭い。柄つけもカチっと切れてるから、どうしようもなくて・・・)
けっこう、いろいろなところに相談をしました。たぶん、5名以上の人に相談しました。
みなさん、口をそろえて「これはどなたかに譲ったら?」
そうこう、しているうちに、自分に着物の知識もついてきて、人脈もできてきました。
そして、昨年、出会った加工に詳しい社内の先輩に思い切って
「これ、とにかくなんとかしたい。どうにかなりませんか?」
とお願いをしてみました。
その結果、無理を聞いてくださり、あちらこちらに掛け合ってくれ、2枚の反物を合わせて1枚の着物を作るという案が浮上・・・。
デザインの案が2枚上がってきました。
でも、布を組み合わせるので加工代金が結構お高い・・・。なかなか、決心がつきませんでした・・・。1年考えました。
「やっぱり、この反物たちをそのままにしておくことは、どうしても心残り・・・」
と思い、この度、着物に仕立てていただくことにしました。
今年の10月の袷の季節には、出来上がっているかしら?果たして、ちゃんと着られるようなものになるのかしら?
真っ黒な生地と華やかな訪問着のコラボ・・・。いったいどうなるのやら・・・。想像がつきません。
でも、いずれにしろ、母の残したもので世界に絶対に一つだけの着物ができるのかだら、特別中の特別な着物になるはずです。
できあがったら、また、みなさんに報告しますね。
さて、岡先生は、どちらのデザインをえらんだのかな?こうご期待です!!
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