半衿付けが面倒…そんな方のために簡単な半衿の付け方をご紹介します!
長襦袢に縫いつける「半衿」は、長襦袢やきものを皮脂やファンデーションから保護するための、きものを着るときに欠かせないものです。
この半衿を縫い付ける作業が面倒できものを着ることが億劫という声も聞かれますが、針や糸を使わない半衿のつけ方がありますよ!
Contents
1.手持ちの半衿を縫い付けるのができないという方は…
両面テープ、ピンや安全ピンを使う方法でも、半衿つけが可能です。
どの方法も半衿に留めつける位置は、「左右の肩山の中間と両端、半襟の中心」を意識すると、安定して固定できるうえに、見た目がきれいで自然です。
(1)両面テープで半襟を付ける
「そもそも針と糸を持つのが苦手」「半衿を縫い付けている時間がない」というケースにはピッタリの方法が、両面テープを使う方法です。もちろん無色透明の両面テープを使うようにしましょう。
1.きものの衿幅の長さに半衿を合わせます
2.きものの外側から、両面テープを端から端まで貼り付けます
3.半衿を貼ります
4.きものの内側から、両面テープを端から端まで貼り付けます
5.半衿を貼ります
6.最後に衿芯を通します
(2)ピンを使って半衿を付ける
ヘアピンなどの小型のピンを使って半衿を固定する方法もあります。コツはきものの外側から見えないように固定することです。
1.半衿の中心にピンを差します
2.中心から両端に向かって5cmのところにピンを差します
3.半衿に差し込んだピンを、長襦袢の衿に差し込みます
4.半衿の外側にピンを数本差し込みます
(3)安全ピンで半衿を付ける
ピンよりもっとしっかりと固定したいなら安全ピンを使ったコチラの方法を試してみてください。こちらもきもの外側から安全ピンが見えないように注意しましょう。
1.半衿を半分に折って衿をくるみます
2.安全ピンで外側から内側まで突き通します。このとき表面からピンが見えないように注意します。
最近、衣紋の周囲は5ヶ所留めています。
2.縫い付け不要の簡単に付けられる半衿を購入する
先に挙げたようないわばハンドメイドに近い「縫いつけずに半衿を長襦袢にセットする方法」がどうしてもうまくできない方のために、簡単に半衿交換ができる完成品がたくさん製品化されています。
現在主流となっているのは、以下にあげた「半衿をファスナーで固定するタイプ」と「半衿をピンで固定するタイプ」のふたつです。お金はかかりますが、きものを着ることがとても楽に感じられるようになり、頻繁に袖を通す方には便利でしょう。
(1)ファスナー式の半衿
長襦袢の半衿と長襦袢に、ファスナー加工をすることで、半衿交換が簡単にできるようにするというものです。長襦袢と半衿それぞれにファスナー加工をする必要があり、料金は2万円前後見ておけばよいでしょう。
半衿交換が楽にできるようになると、きものをもっと頻繁に着てみたくなりますよ。
(2)ピン式の半衿
ファスナー式よりは手間がかかりますが、ずっと手ごろな値段で済むのがピン式の半衿です。専用ピンを使って半衿を長襦袢に固定します。
半衿と専用ピンのセットで、2千円台から揃えられます。専用ピンは他の半衿にも流用できますから、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。専用ピンは簡単に抜けることのないように、二股になっていたり、工夫がいろいろ凝らされています。
まとめ
いかがでしょうか? いかにも面倒に思えた半衿つけも、糸と針を使わない半衿の付け方を知ることで、一気にハードルが下がったのではないでしょうか?
半衿はきものを着るときには絶対に欠かせないものです。きものを着るために避けられない準備が苦にならなくなると、きものがもっと身近な存在とになることでしょう。せっかくそろえたきものがおありなら、ぜひ機会あるごとにきものに袖を通してあげてくださいね。