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きもの便利手帳

きもののしみ抜きは自分でできる? クリーニングの料金相場は?

きもののお手入れ

きものを着る機会が減っている理由の1つに、お手入れの難しさがあると思いませんか。ご家庭でしみ抜きやお手入れができたら、きものを着る機会が増えるのに…という方もいるのではないでしょうか。
そんな方のために、きもののお手入れに関するおすすめ情報をご紹介します。

1.しみ抜きは自分でできる?

ある程度のしみ抜きは、ご家庭で行うことができます。注意していただきたいのは、お湯やアイロンなどによる熱の使用を控えるということ。
しみの種類にもよりますが、しみは水を使用して落とすことが大切です。どんなときでも、できるだけ早く水もしくは低温のぬるま湯だけを使い、こすらずに軽く叩くように拭いてみると、ある程度の汚れは落とせます。

2.しみができた時、素人でもできる対処法は?

初めてきものを着たときや普段着ることが少ない場合、しみに気付いたときには焦ってしまいますよね。こすって汚れを落とそうとしたり、お湯で汚れを拭き取ろうとしてみたりしてしまいがちです。
しかし、しみの種類や成分によっては、こすることでしみを広げてしまったり、お湯によって奥深くしみ込ませてしまうことにもなります。

(1)ファンデーションなどの油汚れ

ファンデーションなどの油汚れファンデーションや口紅などの油性の汚れの場合、ベンジンを利用してしみ抜きをします。綿のガーゼにベンジンを十分に含ませ、色落ちしてもいい布を敷いた上に、きものの汚れのある部分を広げます。汚れの付いてしまった部分を「トントン」と軽くたたき、こすらないようにしながら下の布に汚れを移します。
結婚式や披露宴に参列するとき、受付で使用したマジックやボールペンなどが袖口などに付着してしまうこともあります。このときの汚れも、ファンデーションなどの油汚れと同じようにしみを落としましょう。

(2)液体による汚れ

液体による汚れ液体の汚れは、しみの中でも一番多いと言われる種類で、醤油やソースといった調味料から、お酒、お茶、コーヒーなどの飲料が含まれます。
こうした水性の液体の汚れは、しみが発生した箇所に、中性洗剤を15倍ぐらいに薄めた液を使用しましょう。ファンデーションなどの汚れ同様に、吸収率の高い綿などの布を広げ、こすらないように軽くたたきます。きものの汚れを下に落とすイメージで、たたきながら汚れを下に移してください。

マヨネーズやバター、チョコレートなど、油性と水性の入り混じった汚れがしみになってしまったときも要注意です。ベンジンを使用して汚れを落とし、その後薄めた中性洗剤を使用してしみ抜きします。
しかし、ワイン(特に赤ワイン)の場合は、専門家に相談しましょう。ワインの場合は水性であっても、しみ込んでしまうと落としにくいしみになるので、できるだけ早く処理することをおすすめします。

(3)泥汚れ

雨の日や道路状況が悪くて、きものの裾や草履に泥の汚れが付着してしまった場合は、まず、そのまま陰干しして、泥に含まれている水分を飛ばして乾燥させます。その後、乾燥した汚れの部分にブラシを当てて、払うようにしながら汚れを落とします。泥などの汚れは、ブラシだけでほとんどの汚れを落とせます。

3.しみ抜きをクリーニング店に出したらいくらかかる?

正絹のきものも上等なものでなければ、一般のクリーニング店で展開している「ドライクリーニング」や「特殊クリーニング」で黄ばみを発生させずに洗うことが可能です。
ドライクリーニングと比較すると割高ですが、きもの専門店の「京洗い」も、洗い張りに出すより費用を抑えることができるお手入れ方法です。

どのお手入れの方法も、一度店舗でしみの種類などを確認してもらい、店舗から処理にかかる金額を聞いたうえで依頼することをおすすめします。
「しみ抜き・汚れ落とし」の場合は、1カ所約1,500円~、変色してしまった「染み落とし」の場合には、1カ所約4,000円~が相場となります。

【振袖のお手入れを専門店に依頼した場合の参考価格】

・クリーニングの染み抜きセット:約7,500円~
・京洗い:約7,800円~
・洗い張り:約1万5000円~

4.しみ抜きしてもらったら汚さないための加工もおすすめ(パールトーン加工)

きものに汚れが付着しにくいようにする代表的な方法に、「パールトーン加工」があります。仕立て上がりのきものに施す場合には、納入まで3週間ほどかかりますが、約1万2000~1万5000円程で加工することができます。
しみ抜き処理をした後、その後の着用時に汚さないためにパールトーン加工をするときは、約1万5000円を予算としてください。納入期間は、染み抜きなどの日数によりますので、専門店に確認しましょう。

まとめ

きものの美しい着こなしには、お気に入りのきものをきれいな状態に保つことも含まれます。ご自分でお手入れをされるのも、きものに愛着が持てるのでとてもおすすめの管理方法です。ですが、気になるしみを見つけた時は、早めに専門店に相談しましょう。

きもののお手入れ&保管

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