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きもの便利手帳

【5分でわかる】着物とSDGsの意外な関係

sdgsのイメージ画像

着物とSDGsの関わりって?

そもそも「SDGs」とは

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」を省略した言葉です。
産業革命以降、人間社会は急激に発展してきましたが、代償として大量の地球資源を使ってきました。地球と人間社会をこれからも持続させていくため、2015年に国連サミットで採択されたのがSDGsです。

SDGsは、2030年までに達成するべき「17の目標」と「169のターゲット」で構成されています。17の目標に設定されているのは、「貧困」や「飢餓」「環境問題」など、21世紀におけるさまざまな課題。発展途上国だけでなく、先進国も積極的に取り組んでいくべき国際的な指標となっています。

着物はサスティナブルの先駆け!

着物はそもそも「長い期間着るもの」として作られており、子供の成長や体重の増減に合わせて寸法を調整することができます。さらに、直線裁断で作られるため他の衣服と比べて端切れも少なく、ほどけば長方形の反物に戻ることから新しく作り直すことも可能。着物はリユースやアップサイクルがベースにある、とてもサスティナブルな衣服なのです。

SDGsの「12」の目標と着物の関係

SDGsで決められた17の目標の12番目「つくる責任、つかう責任」。物をつくる側とつかう側がこれからも持続的に生産と消費を行えるよう、少ない資源で効率よく物を作り、廃棄物を減らすことを目指しています。

一方、まだ着られるような服であっても新商品が出て売れなくなれば次々と廃棄されていくファッション業界の大量生産・大量消費はSDGsに逆行しており、これは業界全体で改善しなければならない課題となっています。
古くから受け継がれてきた伝統的な衣装でありながら「長い期間着るもの」として作られている着物は、大量生産・大量消費を解決できるサスティナブルな衣服として注目が集まっているのです。

広がる着物のSDGs

長く着られるサスティナブルさに加え、その美しい色柄や伝統的な織物の価値に着目し、着物のリユースやアップサイクルに取り組む企業も増えてきています。

着物をメインに取り扱うあるアパレル企業は、着られなくなった着物からお雛さまの衣装を製作。思い入れのある着物を雛人形に着せることで有効活用でき、廃棄物を減らせる取り組みとして注目を集めています。

また、呉服屋であった父の影響で、古い着物や帯をタペストリーやファブリックパネルといったインテリアに生まれ変わらせる活動を行っている女性作家がマスコミに取り上げられ、身近なSDGs活動が実を結んでいます。

山形県の老舗呉服店では、汚れてしまった着物を手入れしてアップサイクルする「KIMONO SDGs」という取り組みをスタート。タンスに眠っている着物を通してSDGsについて考えるきっかけが生まれています。

SDGsな「着物の悉皆(しっかい)」について知ろう

日本が誇る着物のSDGs「悉皆」

悉皆(しっかい)は「ことごとく、すべて」という意味の言葉で、 着物業界においては「着物をあらゆる範囲で手入れし直す」ことを指します。最近の言葉で言えば「アップサイクル」や「リユース」。持続可能な未来につながる大切な取り組みです。SDGsが国際的な指標となった2015年以降、長期にわたって着用できる着物に対する注目が高まり、それに伴って悉皆の評価も高まっています。

悉皆を請け負う業者は「悉皆屋」と呼ばれ、染色や染め替え・染み抜き・洗い張え・プレスなど、着物に関するお手入れにや修理のほとんどは悉皆屋に依頼することが可能。修理だけでなく、着物の大きさの調整、汚れや破れ、カビが生えた時の手入れなどにも対応してくれます。

着物の手入れや修理にはさまざまな作業がありますが、加工技術のほとんどが分業化されているため、悉皆屋はお客さまの相談を受けた後、ニーズに合わせて職人さんに加工を依頼します。着物に関する幅広い知識と経験、腕のいい職人さんとの関係性が重要な、着物には欠かせない仕事が「悉皆」なのです。

悉皆でできることとは

悉皆でできることは多種多様。着物に関するさまざまな悩みを解消してくれます。

例えば、着物についた染みは染み抜きで、カビや臭いもオゾン消臭や殺菌加工で取り去ってくれます。着物をほどいて反物の状態にしてから水洗いする「洗い張り」は、サイズ調整などの仕立て直し前に行うのがおすすめ。着物を縫い合わせている木綿糸を取り去ることで染みの広がりを予防し、生地の風合いを取り戻すことができます。

また、黒く変色したり剥離してしまった金彩部分の修復加工、雨から護るための撥水加工、フォーマルな着物の紋入れや家紋の入れ替え、色味が似合わない、派手すぎる着物の染め替えといったアップサイクルも可能。

「着られない」とタンスにしまい込んでしまったり処分してしまう前に、着物でできるSDGsとして悉皆を検討してみてはいかがでしょうか。

SDGsな着付け教室って?

きもの着方教室「いち瑠」では、定期的に生徒さん限定の「もったいない相談会」を実施。完全予約制で、きものアフターケア診断士がお手入れや修復に関する相談を無料で承っております。単に着付けを教えるだけでなく、着物の活かし方や文化まで学んでいただけるよう、相談会のほか、半衿付けや和小物の作り方といった和の文化に触れられる1day講座を展開しています。

いち瑠では、「着付け教室の雰囲気を知りたい」という方に向けて、無料体験レッスンを実施しています。着物や帯は無料レンタル、洋服の上から着付けを体験していただけるので、手ぶらで気軽にご参加いただけます。着物に興味のある方も、SDGsに興味のある方も、まずは着物の良さを実際に体験してみてください。

★いち瑠の無料体験レッスンについてもっと詳しく>>

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