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きもの便利手帳

もっと楽しみたい! 衿元のお洒落

 

半衿とは

お化粧や食べこぼしなどで汚れやすい衿をカバーするもので、通常はきものを着るたびに付け替えます。汚れ防止とともに、中に衿芯を通す役割もあり、衿をきれいに整える役割もあります。幅15cm、長さ1〜1.1mの1枚の布で、半幅に折って長襦袢の衿を覆うように縫い付けます。
留袖、訪問着といったフォーマルなきものには、白の半衿を合わせます。お洒落着の場合は、色ものの半衿を合わせてコーディネートを楽しむこともできます。
過去にも記事がありますので、ご参照ください。
https://ichiru.net/column/lets-use-half-collar-properly/

半衿の種類と格、着用時期

10月〜5月(秋〜春)

塩瀬(白塩瀬羽二重):横畝(よこうね)のある織り方で、着用できる時期が長く、合わせられるきものの種類も多い、もっとも汎用性の高い素材です。振袖、留袖、訪問着などの正装だけでなく、色無地や附下、小紋、紬、御召などの普段着にも使えます。

6月〜9月下旬(夏)

絽:糸の間に隙間があり、透け感のある夏の半衿です。単衣のきものに合わせます。
絽縮緬:隙間のある織り=絽と、しぼのある織り=縮緬を組み合わせたもので、通気性がよく、肌当たりも涼しい素材です。

7月・8月(盛夏)

麻絽:絽のなかでもとくに麻素材のものは、いちばん暑い時期に着る単衣のきものに合わせます。

12月〜2月(冬)

縮緬:しぼがあり、ボリューム感があるため、冬の寒い季節に合う素材です。紬などのきものに合わせやすい素材感です。

5月・9月(春単衣・秋単衣)

楊柳:夏の前後に着る単衣仕立てのきもの、春単衣、秋単衣に合うといわれている素材。柳の葉を重ねたように縦にしぼが入るのが特徴で、“きんち”とも呼ばれます。

お洒落半衿

胸元を華やかに彩るアイテムとして、お洒落着に合わせる柄物、刺繍、レース、ビーズなどの半衿も人気です。自由にコーディネートを楽しみましょう。

半衿と重ね衿(伊達衿)の違い

衿汚れを防ぐための半衿とは異なり、重ね衿は、きものを何枚か重ね着しているかのように見せる、装飾のために用いるもの。半衿は浴衣以外のきものに必須ですが、重ね衿は好みで加えることができる、装飾用の小物です。

重ね衿とは

半衿ときものの間に色が入ることによって、胸元が華やかになります。お洒落着の場合は、ビーズやパール、色柄付きのものなどを合わせることも。幅10〜12cm、長さ1.2〜1.3mの、通常は半衿よりも厚手の布地で、裏地つきの二重仕立てです。

重ね衿の着用シーン

本来は「祝い事を重ねる」という意味から慶事に着用する留袖や訪問着といった礼装に用いられるもの。この場合は、淡い色合いのものを使用します。
近年は、とくに振袖やお洒落着に合わせるものとして、フリルのリボン付きのもの、レースのもの、ラインストーンやパールを付けてネックレス風に見せるものなども人気です。
こうした華やかなものだけでなく、色無地や江戸小紋などの単色のきものに、ポイントとなる色を挿すことでお洒落度もぐっとアップします。色々と試してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

きものと小物

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