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きもの便利手帳

3月の着物~きもの12ヶ月シリーズ~

三月の着物_イメージ

着物を着る時は、自然に寄り添い、季節にふさわしい装いをしたいものです。
3月に似合う着物コーディネートや防寒の方法、桜の着物の取り入れ方などについて見ていきましょう。

3月にふさわしい着物や帯の種類・色・柄

寒さが続きつつもだんだんと日が長くなり、暖かくなってきたことを実感する3月。
3月には、裏地の付いた「袷(あわせ:10月~5月頃に着用する)」と呼ばれる着物を着ます。
合わせる帯は、透け感があるものや麻素材などの夏向きのもの以外であれば大丈夫です。

着物の素材は縮緬(ちりめん)や羽二重など少し薄手のやわらかいものを選ぶと春らしくなりますが、とはいえまだまだ寒い日もありますよね。
保温性が高く冬の着物のイメージが強い結城紬に小物などで軽やかな雰囲気を添えれば、冷え込み対策と春先のおしゃれを両立できますよ。

防寒のため、羽織やストールを組み合わせるのもおすすめです。羽織はアウターながら室内でもそのまま着ていられるので脱ぎ着の手間がなく、ストールは小さく畳めるため暑くなったら手軽にしまうことができるという利点があります。お好みやその日の気分、着物とのコーディネートなどを考えて選ぶと良いでしょう。

3月の暦をひも解いてみると、3月6日頃は二十四節気のひとつである「啓蟄(けいちつ)」。「冬ごもりをしていた虫が地上に這い出てくる」という意味です。そして3月21日頃は、昼と夜の長さが同じになる「春分」。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、春めいてきて桜の開花が待ち遠しくなる頃ですね。
こんな3月には、パステルカラーなど明るく優しい色の着物が良く似合います。柄としては、蝶や鳥、菜の花、若草など、生命の芽吹きを感じるものを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。特に蝶は卵から幼虫、やがて美しい成虫へと変容していく姿が女性の人生と重なることから、振袖をはじめとする着物や帯の柄として古くから好まれてきました。
もちろん、日本人が愛してやまない桜も、この季節に存分に楽しみたいモチーフです。着物や帯だけでなく、半襟や帯揚げを桜色にしたり、また三色団子のような色合いの帯留めや髪飾りを用いたりと、小物で春を取り入れるのも素敵です。

3月におすすめの着物コーディネート

春らしさを存分に味わうのならまずおすすめなのが、ピンクやオレンジ、淡い黄色といった色合いの花柄の着物です。パステルカラーであれば多色使いでも派手すぎることはありませんし、着物の柄に使われている色から一色を帯揚げや帯締めに用いれば、統一感が出てとてもおしゃれに見えます。華やかな花柄の着物に蝶の帯といったコーディネートも素敵ですね。

夏以外の3シーズン着られて重宝するのが、無地や格子柄、縞模様などの着物。ベージュ系や淡いグリーンなど、季節を感じる色を選ぶのもおすすめですが、小物で季節感を演出するのも粋ですね。シックな着物にビーズなどを使った帯揚げや半襟を合わせると、一気に春らしさを醸し出すことができますよ。

3月は卒業式のシーズンでもあるので、卒業式のコーディネートについてもご紹介します。ご自身の卒業式で振袖・袴を着る場合、色や柄に決まりはありません。晴れの席ですから、自分らしく、思い切り華やかに装いましょう。着物と袴の組み合わせによってさまざまなイメージを楽しむことができ、例えば明治・大正時代風のレトロモダンなスタイルにブーツを合わせるといったコーディネートも人気です。

お子様の卒業式に着物を着る場合は、訪問着や色無地が一般的です。こちらも色柄に決まりはありませんが、主役はお子様ですから、お母様が目立ちすぎないようにしたいもの。淡い水色や藤色といった控えめな色合いで、柄も上品な小花柄などが良いでしょう。合わせる帯は、袋帯か名古屋帯を。控えめながらも華やかな金糸銀糸を用いたものや、お祝いの席にふさわしい古典柄のものがおすすめです。

桜の着物は3月に着るべき?

自然とともに生き、季節感を大切にしてきた日本人。その日本人にとって特別な花だからこそ、桜の着物をいつどのように着るべきかということには、さまざまな意見が交わされてきました。

現代ではあまり堅苦しく考える必要はありませんが、「満開の桜のもとでは桜柄は着ない」という点のみは押さえておいた方が良いでしょう。
着物は季節を先取りするのが基本であることに加え、実際の桜が咲いているところで着るのは「本物の美しさには敵わないのに張り合うようで野暮」と考えられるためです。特に、枝付きなど写実的に描かれた桜柄なら、つぼみの膨らみ始めから3分咲きの頃までに着るのがおしゃれとされ、その意味では本格的な開花シーズンの前である3月にピッタリの柄と言えます。

着物や帯だけでなく、帯揚げや半襟の色、ショールや草履にワンポイントの桜柄、耳飾りやブローチのモチーフなど、桜を取り入れられるところはたくさん。ほかにも、例えばピンク系の帯にグリーンの帯締めを合わせて桜の花と葉を表現するなど、自由な発想で装いたいものです。

一方、モチーフ化された、つまり実際の色形に忠実というよりはデザイン的に描かれた桜であれば、おめでたい柄として春に限らず通年着ることもできます。華やかさを添えたいお祝い事やお呼ばれの席などでは、特に喜ばれることでしょう。

ルールを守るというより、昔から日本人が大切に育んできた繊細な感覚に心を寄せるつもりで楽しんでみてください。

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