fbpx

きもの便利手帳

着物の着付けは男女で違う?男性・女性ならではの着方とは

男女の着付けの違いの写真

男性と女性で違うのは?着物の着付けのポイント

男女で帯を結ぶ位置が違う

男性は腰付近で帯を締めて、体を横から見た時に帯が前下がりになります。女性は胸と腰の間(ウエスト)が帯を締める位置。横から見た時は前下がり・後ろ下がりのない水平な状態になります。

帯の種類や太さも男女で違い、まず男性の帯は固い素材でできている「角帯」と子ども用の着物にも使われる柔らかい素材でつくられる「兵児帯(へこおび)」の2種類のみ。幅は10~11cm程度と細くなっています。

一方、女性の帯は丸帯・名古屋帯・袋帯・半幅帯など種類が豊富。幅は30cm程度です。

女性は衣紋(えもん)を抜く

「衣紋を抜く」とは、後ろ側の衿と首の間にすき間をつくることをいい、女性が着物を着る際は衣紋を抜くのが一般的です。うなじや首筋がすっきり見えて、女性らしい着こなしになります。

一方、男性の場合は衿と首を密着させて、衣紋を抜きません。男性の着付けで衣紋を抜かないのは、凛々しい印象を与えるためといわれています。

男性は「おはしょり」がない

女性の着物は身丈より長くつくられており、腰の部分で着物をたくし上げて調整するのが一般的。たくし上げた着物は折り重ねて、帯の内側に腰紐などを使って固定します。この時、帯の下から見える折り重ねた着物の一部分が「おはしょり」です。

平安時代の十二単のような着物は裾を引きずるように着ていましたが、やがて庶民が着物を着るようになった際に、動きやすいようにたくし上げたのがおはしょりの始まりといわれています。

男性の着物はもともと身丈より短く、裾が地面につかないようにつくられているので、おはしょりで丈を調整する必要がありません。

女性は着付けに必要な小物が多い

男性の着付けに必要な小物は少なく、着物や帯に加えて長襦袢・半襦袢・肌襦袢・腰ひも・足袋・草履があれば問題ありません。

一方、女性の着付けには上記に加えて以下のような小物が必要となり、男性に比べて準備しなくてはいけないアイテムが多くなっています。

・衿芯
・帯締め
・帯揚げ
・腰ひも
・帯板
・帯枕
・伊達締め
・タオル
・髪飾り

男女で着崩れやすさが違うって本当?

男性の着物は着付けの手順が簡単なため着崩れしにくく、仮に着崩れてしまってもすぐに直すことができます。

それに対し、女性の着付けは複雑な手順が必要。上手に着付けができていない部分があると、そこから着崩れを起こしやすくなります。

女性の着付けが難しいのは「身八つ口(みやつくち)がある」「おはしょりを作る必要がある」のが主な原因。身八つ口とは着物の脇の開いている部分のことで、女性と子どもの着物にしかありません。おはしょりをつくる際に手を入れたり、着物の中の熱を逃がしたりする役割がありますが、着付けの際には形が崩れないように注意が必要です。また、おはしょりは厚みが出てしまったり斜めになってしまったりと慣れないうちは着付けるのが難しく、緩くなっているとここから着崩れしやすくなってしまいます。

着物の右前・左前は男女で違う?

男女ともに、着物を着る際の衿は「右前」にします。自分の体に対しての前後なので、右側の衿が下側(体に近い側)になっているのが右前です。

左前は故人に着せる死装束のみで用いられます。そのため、左前で着付けをするのは縁起が悪いとされ、基本的にマナー違反となるので注意しましょう。

なお、着物の下に着る肌襦袢や長襦袢も左前ではなく右前で着用します。

着物の「格」にも男女の違いがある?

フォーマルなパーティーにタキシードを着ていくように、着物も場面ごとにふさわしいとされるものが異なります。その違いが「格」と言われるものです。

女性の着物の「格」

女性の着物の格を分類すると、以下の4種類になります。

(1)第一礼装(最礼装)
(2)準礼装(略式礼装)
(3)外出着
(4)普段着・浴衣・街着

第一礼装(最礼装)は、公的な儀式や結婚式、成人式などで着用する最も格の高い着物のこと。花嫁の衣装として知られている「白打掛(白無垢)」や、成人式で着る「振袖」などがあります。

準礼装(略式礼装)は、第一礼装に次ぐ格の着物のこと。絵羽模様が施された「訪問着」や、七五三や入学式などの幅広いシーンで着用できる「色留袖」などが分類されます。

礼装ほどかしこまらない食事会などで着用できる、汎用性の高い着物が外出着。普段着・浴衣・街着はさらにカジュアルで、日々のちょっとした外出などで着用します。

男性の着物の「格」

男性の着物の格も女性の格と同じく4段階に格付けされますが、種類は女性ほど多くありません。

第一礼装や準礼装の場合は、袴と羽織を着用。袴にはズボンのように分かれている「馬乗(うまのり)袴」と、スカートのような「行燈(あんどん)袴」の2種類がありますが、どちらも礼服として着用が可能です。

外出着と普段着では基本的に袴は着用せず、紋もありません。さらに羽織も着ていない状態がいわゆる「着流し」となり、カジュアルな着こなしになります。

お手頃価格で着付けが身につく!通いやすい着付け教室とは?

男女によって大きく異なる着物の着付け。男性・女性を問わず自分で着物の着付けができるようになれば、着物を活かしたコーディネートの幅が広がり、着物ライフをより楽しむことができるでしょう。

全国約60ヶ所にある「きもの着方教室 いち瑠」では、初級コースを税込4,000円(1レッスン500円)というリーズナブルな料金で受講可能。着物一式は無料でレンタルできるため、手ぶらで気軽に通うことができます。

着付けだけではなく、外出時の立ち居振る舞いやTPOに応じた着物・帯の選び方、お手入れ方法など、着物のいろはを幅広く身につけられる教室です。

生徒さんの9割が全くの初心者から始めていますので、初めて着付けを学びたいという方もご安心を。イベントなどの交流を通してみんなで着物を楽しめる環境です。

各教室では、90分間で着物の着付けができる無料体験レッスンを実施中。着物の着付けや着こなしに興味のある方は、ぜひお近くのいち瑠の教室に足を運んでみてください。

きものの着付け

  • Facebook
  • LINE
  • Twitter
  • Link

無料体験レッスン
受付中

無料体験予約

教室一覧

PAGE
TOP