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きもの便利手帳

最近よく聞くきものの「古典柄」って、どんな柄?

古典柄

最近、きものや振袖で「古典柄」が流行っています。古典柄とは一体どんな柄なのでしょうか?
それは古来受け継がれてきた日本の伝統と格式を誇る色と柄を指します。日本女性の肌や髪、雰囲気に真に似合う古典柄が今、見直されているのです。

1.古典柄の名前を覚えると、きものがもっと楽しくなる

本当のきものらしい彩りのきものといえばやはり「古典柄」のきものです。中国から伝わった文様が日本文化と溶け込んで独特の進化を遂げた古典柄の多くは「亀甲柄」や「七宝柄」など日本人なら誰しもなじみ深い柄も多いのです。古典柄の代名詞ともいえるような柄の名称やその由来を知っておくと、きものを着ることがもっと楽しくなりますよ。

また、古典柄には、歴史的伝説に基づくものや宗教上の信仰によって守られたものがあります。魔除けや厄除けといった無病息災としての意味も込められているのです。

2.縁起がイイ! 不老長寿を願う【吉祥文様】

吉祥文様めでたい、縁起が良い、という意味を表現した文様は「吉祥文様」と呼ばれています。主に礼装としてのきもの、振袖や留袖に使われる文様です。中国文化の影響を受けたもの、日本で縁起が良いとされるモチーフを表したものなど多数あります。
例えば、「松竹梅」なら、 常磐の「松」、節繰高く「竹」、精香にして文雅「梅」と「歳寒の三友(さいかんのさんゆう)」とも呼ばれ、吉祥文様の代表格です。
きものの柄でもおなじみの吉祥文様としては、松竹梅のほかにも、鶴、亀、鳳凰、龍、宝尽くしなどがあります。

3.中国唐朝の文様を日本化した【有職文様】

有職文様

有職文様(ゆうそくもんよう)の「有職」とは、平安時代に宮中の儀式や行事にたずさわる学者ほか知識層のことを有識者とよび、その人たちが着用していた衣服、いわゆる平安装束に施された模様を指しています。

平安時代、中国から伝来し日本に定着した模様となった格調ある伝統的な文様です。時の経過とともにさらにその上品な美しさ、雅やかさが進化して、現在の美しい有職文様となりました。

代表的なものでは、菱文(ひしもん)・花菱(はなびし)・七宝(しっぽう)・唐草文(からくさもん)などがあります。

4.季節感があり華やかな【花柄 > 辻が花】

柄 > 辻が花

絞り染めを施した生地をベースとし、手書きの描き絵や金箔、刺繍などを用いた華やかなきもの生地のことです。起源は室町時代にさかのぼり、華やかな花柄です。
久保田一竹によって、室町時代の「辻が花染め」の小裂をアイデアソースとして編み出した「一竹辻が花」が現代の日本でイメージされる「辻が花」になっています。

5.その他【短冊】【扇】【鼓】など

きもの先にあげた文様のほかにも、きものに使われる有職文様は多数あります。
たとえば「扇」。扇は末広がりの形から別名「末広」とも言われています。商売繁盛や子孫繁栄など、縁起の良い模様として有名です。
「短冊」は色紙文と同じように和歌書く短冊を文様化したものです。季節的には夏から秋にかけて着用することが多いようです。

「扇」は開いた扇の形の文様。別名を扇面文ともいいます。
「鼓」は祭や宴会の鳴り踊り楽しげな雰囲気をイメージさせます。鼓の文様は、「美しい音色が鳴る」という意味と「見事な実がなる」という意味にかけて、「豊作」を意味する吉祥文様として昔から好まれてきました。

まとめ

短冊、扇、鼓

女性の美しさを引き立てることもさることながら、無病息災の願いも込められた「古典柄」。その魅力を再発見いただけたのではないでしょうか?
柄それぞれの名前の美しさや意味を知ると、ますます手持ちのきものに愛着がわいてくるものです。ぜひ古典柄に込められた願いの意味を思い出しながら、その美しさを楽しんでください。

 

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