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きもの便利手帳

いらない喪服の着物、どうする?有効な再利用法とは

喪服の写真

いらない喪服の着物の対処法

いらない喪服の着物の対処法

「この喪服、もういらないけどどうしよう…」とお困りの方に向けて、いらない喪服の着物の対処法をお教えします。

売る

いらなくなった喪服の着物を買取業者に持って行って売ろうとした場合、査定対象外と言われてしまうことが少なくありません。

最近では葬儀に洋服の喪服を着る方が増えてきています。喪服の着物が必要になった場合は、レンタルする方がほとんど。そのため、喪服の着物の需要が低下しており、買い取ってくれる業者も減っているのです。

まれに買い取ってくれる着物専門の買取業者やリサイクルショップ・古着屋などもありますが、買取相場は着物の種類や保存状態によって変動し、0円~数千円程度と言われています。

リメイクする

喪服の着物を箪笥にしまい込んでいて着る機会がないのであれば、リメイクがおすすめ。
喪服の着物は高級で生地がしっかりしているものが多いため、リメイクで素敵な洋服やコート、日傘や小物入れ、ポーチなどに変身させることが可能です。

着物リメイク専門店に依頼すれば、プロの手で希望のアイテムに生まれ変わらせてもらえます。価格は小物であれば約5千円程度が相場。あらかじめ電話やメールで金額がいくらになるか確認しましょう。

悉皆に出す

悉皆(しっかい)とは「すっかり・残らず・全部」という意味があり、着物で困ったことが起こった場合、相談を聞き、希望に応じて修復や汚れ落としなどをしてくれるサービスのことを指します。

昔は着物屋のように「悉皆屋」という看板を掲げた店が多くありましたが、現代では「きものの病院」「きもののクリニック」と名乗っている店舗が多くなっています。

名前は変わっても、受けられるサービスは同じ。染み抜きや反物の状態に戻して水洗いする「洗い張り」、染め直しや染め替え、家紋の入れ替えなどにも対応してくれます。

着物の喪服を「いらない」と言う前に、知っておきたいこと

着物の喪服の基礎知識

着物の喪服を着る機会が減っている一因に、マナーやしきたりがよく分からないという方が多いことが挙げられます。
いらないと処分してしまう前に、着物の喪服について改めて知っておくとよいでしょう。

着物の喪服は第一礼装と言われ、フォーマルな場にふさわしい着物です。黒無地に家紋が入った着物は特に最高礼装とされていて、葬儀で喪主を務める場合は最適な服装となっています。

喪服には以下の3つの格式があります。

・正喪服…喪主や遺族が着用する黒紋付き(五つ紋)の喪服
・準喪服…一般的に参列者が着用する一つ紋もしくは三つ紋の喪服
・略喪服…急な弔事で訪れた弔問客や会葬の出席者、三回忌以降の法事で着用する寒色系の無地に一つ紋または三つ紋が付いた喪服

喪服の着物のマナーとして、葬儀の際は結婚指輪以外のアクセサリーや髪飾りは不要。お化粧も「片化粧(かたげしょう)」といって葬儀の際は華やかな色合いは避け、控えめで全体的に薄めのメイクにするのがマナーです。

着物の喪服がいらない理由とは

現代は着物を日常的に着ている方は少なくなり、お葬式や法事に参加する場合でも洋服の喪服を着る方が多くなりました。この減少には、着物は洋服に比べて動きづらい、自分で着付けができないといった理由も影響しています。

正装用の喪服は家紋が入っていて格式が高く、家族や親族の葬儀以外で着る機会はほぼありません。その家独自の家紋が入っているため、親族以外に貸したりすることもできません。さらに、結婚後は婚家の家紋のついた喪服を着用するなど、着物の喪服の需要は減少しているのです。

本当にいらない?意外な所有率

着る機会が減ってしまっている着物の喪服ですが、60代以上の世代は約9割の方が着物の喪服を所持、娘さんにも35歳までに作られている方が65%と、若い世代の女性も過半数が着物の喪服を所有しているというアンケート結果が出ています。

所有している理由としては「着物の喪服は何かあった場合にすぐ作れないため、早めに準備しておく」という方が多いようです。
所有のきっかけで多いのは、お嫁入り道具。親御さんが「嫁ぎ先の実家で何があっても困らないように」と娘さんのために作られることがほとんどです。また、嫁ぐ際にお守りとしてご実家の家紋を入れた喪服を持たせるという方もおられるようです。

いらない喪服が蘇る!着物相談ができる着付け教室

いらない着物の再利用法と着付けを習おう

全国約60ヶ所に教室を展開している「きもの着方教室 いち瑠」では、いらない喪服などの着物について、プロのきものアフターケア診断士が無料で悉皆屋のように状態を確認してアドバイスしてくれる「もったいないきもの相談会」を生徒さん向けに定期的に開催しています。

喪服アップサイクルbefore画像

喪服アップサイクルafter画像

この画像は、いらない喪服の着物をアップサイクルした例。家紋を白木蓮の花で隠し、裾にも上に伸びる木蓮の枝と花を大きく描いて、シックで美しい附下(つけさげ/訪問着に準ずるフォーマルな場で着られる着物)に変身させました。
葬儀でしか着られなかった喪服を附下にすることで、友人の結婚式やパーティなど着られるシーンがぐっと増え、いらない着物が重宝する着物になるのです。

いち瑠の初級コースは1レッスン500円(税込)のプチプライス。美しい着付けを習えるほか、和の文化を学んだり着物を着てお出かけしたり、着物を長く楽しむアイデアを教わったりすることができます。
入会前には、無料体験レッスンで教室の雰囲気を体感することが可能。興味のある方は、ぜひお近くの教室でご参加ください。

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