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きもの便利手帳

12月の着物~きもの12ヶ月シリーズ~

12月の着物

12月にふさわしい着物や帯の種類

12月に着る着物の種類

12月は、胴裏(どううら)と八掛(はっかけ)と呼ばれる裏地をつけて仕立てた「袷(あわせ)」という二枚仕立ての着物を着る季節。袷は10月から5月ごろまで着用できます。

冬本番の12月には、縮緬(ちりめん)や紬(つむぎ)の着物がおすすめ。
縮緬は、よこ糸を撚って回していることから表面に「シボ」と呼ばれる凹凸があり、肌触りがよく、柔らかく重厚感がある素材です。
通常、紬は先に糸を染めてから織り上げる先染めの素材なので、素朴な温かみを感じられます。

12月に着たい着物の色や柄

本格的な寒さを迎える12月には、グレーや紫・黒など落ち着いた色が似合います。
本格的な冬がはじまる12月初旬には、モノトーンを選ぶとおしゃれ。逆に、あえてピンクや緑を選んで暖かみを醸し出すのもおすすめです。

季節の柄には、星や雪輪(ゆきわ/雪の結晶を丸くかたどった文様)、冬景色などがあります。さりげなく着物に描かれていると、おしゃれな着物美人になれるでしょう。
クリスマス柄はもちろんですが、更紗模様や唐草模様は異国情緒を感じられる上に季節を問わずに着られる文様なので、一枚持っておくと便利です。

12月の帯や長襦袢は?

帯は透け感のない袷用のものを選びましょう。暗めの色合いの着物に似たような色合いの帯を合わせるとシックになり、反対色の帯を合わせるとレトロな雰囲気が出ます。クリスマス模様や雪花(せっか/雪を花に見立てた模様)などの柄が入った帯を選ぶと、季節感のある着こなし方ができるでしょう。

長襦袢も袷用のものを着用します。フォーマルな場面では綸子(りんず/絹織物の一種)の帯揚げを、カジュアルな場面では縮緬のものを着けるなど使い分けるといいでしょう。

12月は防寒対策をしっかり

12月は着物だけでは寒いので、外出時には防寒対策が必須です。

防寒対策に取り入れたいのは、羽織や和装コート、ケープやポンチョなど。羽織はジャケットのようなもので、カジュアルな着物に合わせられます。和装コートやほかのアウターと違ってフォーマル過ぎない場であれば室内でも着用でき、寒い時にぴったり。ケープやポンチョは洋装のものも使えるため、羽織や着物用のコートを持っていない方にもおすすめです。

インナー対策も欠かせません。寒がりな方は洋服と同じようにヒートテックのような保温性の高い下着を着用し、内側から体を温めましょう。こちらも持っているもので代用できるのですが、衿元に注意。首周りの詰まったものだと首元から見えて、せっかくの着物姿が台無しになってしまいます。
着物は意外と隙間が多く、風の吹く日には余計に寒さを感じるため、レギンスやスパッツを履くのもよいでしょう。

最後に、手元と足元の対策を。手先が冷える時には手袋をしてOK。着物だから手袋をしてはいけないという決まりはありません。肘まである丈の長い手袋を着用すれば、袖口からの冷えをしのげるでしょう。
足元には裏起毛などの冬用の足袋を。それでも寒いときにはインナー足袋を履くといいでしょう。インナー足袋は足袋の下に履くもので、寒さを和らげてくれます。
式典などのフォーマルな場ではNGですが、カジュアルな場であれば着物にブーツを合わせることも可能です。

12月におすすめの着物コーディネート

ウールのコートで防寒対策ばっちり

ウールのコートで防寒対策

寒さの厳しくなる12月には、防寒に適したウールのコートがおすすめ。外を歩くことの多い日などは最適です。ウールは春・秋・冬と3シーズン着用できますが、真冬には厚手のものを用意すると防寒対策に最適です。
帯やウールは絹のきものに比べてカジュアルな素材になりますので、着物や帯もコートに合わせてカジュアルなものを選ぶといいでしょう。
首もとにショールを巻けば、より一層寒さを和らげることができます。

絵羽紬で年末のご挨拶を

絵羽紬で年末のご挨拶

紬の着物はカジュアルなお出かけの際に着る普段着でフォーマルな場には向かないものですが、こちらの紬は絵羽仕立て(えばじたて)といって、着用したときに1つの絵が完成するようになっているのが特徴。下絵を描いてから染めるため高度な技術が必要で、紬であっても格が上がり、年末のご挨拶やちょっとしたパーティなどに着ていくことができます。
合わせる帯は、絵羽模様を邪魔しない落ち着いた色合いをセレクト。12月初旬から着られるコーディネートです。

小粋な銀座太鼓でおしゃれにお出かけ

小粋な銀座太鼓でおしゃれにお出かけ

カジュアルな牛首紬(うしくびつむぎ/石川県白山市で作られている紬の一種)に万筋(まんすじ/細かい縞模様が描かれた文様)小紋を合わせることで、上品さを感じさせる装いになります。
細かな染め入れには職人技が必要な万筋小紋と丈夫でハリのある牛首袖は、年齢を問わず長い間着用できるでしょう。
帯は銀座太鼓という結び方にして、おしゃれ度をアップ。下がぽってりと膨らんだ銀座太鼓は、普通の太鼓結びとは違った魅力があります。

軽くて暖かな本場結城紬で街歩き

軽くて暖かな本場結城紬

本場結城紬(ほんばゆうきつむぎ)は空気をたくさん含む真綿で作られており、暖かく心地の良い感触が魅力。古来より受け継がれてきた「糸つむぎ・絣くくり・地機織り」の工程技法は1956年、国の重要無形文化財に指定されています。最近ではますます希少価値が高まり高級品とされている、贅沢な普段着物です。
何度も洗い、身に着けることで味の出る結城紬は、冬景色の中で道行く人の目を惹くことでしょう。

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