【2022年版】着付け講師の認定証・資格まとめ
Contents
着付け講師のための認定証・資格の見極め方
着付け講師になるには、認定証が必須?
「着付けの講師として働きたいけれど、資格や認定証は要るの?要るとしたらどの認定証を選ぶべき…?」そんな疑問をお持ちの方のために、まずは「着付け講師になるには認定証が必須なのか」について解説します。
結論から言えば、認定証は必ずしも必要なわけではありません。また、国家資格も必須ではなく、認定証や資格はあくまで「着付けに関する技能を一定基準満たしている」という目安となるものです。
着物に関する資格は国家資格と民間資格、合わせて多数のものがありますが、どの資格も着付け講師として活躍するにあたっての価値は同じ。つまり、国家資格と民間資格に大きな差はないのです。
認定証や資格は必須ではないものの、ご自身の技術の証明、信頼の証となるもの。どの認定証や資格を取得すべきかは、まず、ご自身がどんな目的を持っているのか、何ができるようになりたいのかを踏まえて選ぶようにしましょう。
着付け講師の認定証を取得するメリット
着付け講師になりたい方が認定証を取得するメリットには、以下のような点が挙げられます。
・着付け講師として仕事をする際に、技術や知識を証明できる
・認定証があることで、着付け講師として就業しやすくなる
・着付け教室を開く際に、生徒さんに分かりやすくスキルをアピールできる
・他者への着付けや着付け指導について、体系的に学ぶことができる
・本業を持っている方は、仕事の幅が広がる(例:美容師さんが着物の着付けも担当できるようになる/結婚式場で着付けの対応ができるようになる など)
着付け講師向けの資格や認定証は複数ありますが、このようなメリットを得るには、信頼度の高い認定証を取得することが大切です。
着付け講師の認定証・資格の選び方
信頼度の高い認定証や資格を得るためには、以下のようなポイントが重要です。
・取得期間
・取得にかかる費用
・取得後のアフターフォロー
・取得した人がどのような場所で活躍しているか
・働き口の多さ
せっかく認定証や資格を取得しても、それが仕事に繋がりづらいものでは講師になるという目的を果たすことができません。内容や期間・費用だけでなく、「取得後の道」を踏まえて取得する認定証・資格を選ぶようにしましょう。
実務経験を活かすなら:着付け講師の国家資格「着付け技能士」
着付け技能士ってどんな資格?
「着付け技能士」とは、着付けの技術や知識が一定水準以上であることを証明する国家資格です。着付けに従事する者の技術の発展と社会的な地位向上を目指し、2009年に「職業能力開発促進法」によって制定されました。
注意したいのが、着付け技能士は「講師」の資格や認定ではないということ。あくまで技術水準を示す資格の一種です。
着付け技能士に認定されるには
着付け技能士の国家資格を取得するには、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。等級には1級と2級があり、知識の範囲や技術の難易度によって区別されています。資格を取得すると「1級着付け技能士」もしくは「2級着付け技能士」の称号を名乗ることができます。
着付け技能士の認定費用
着付け技能士の認定にかかる費用は、1級・2級ともに学科試験が8,900円、実技試験が23,000円です。受検の申込後、銀行振込で支払い、「受領印が押された振込金受取書」もしくは「ご利用明細書の原本又は写し」を申請書に貼ります。
着付け技能士の試験内容
学科試験に出題される内容は、着物の畳み方から帯の種類、礼儀作法まで多岐に渡ります。2級では基本的な知識、1級ではより詳細で難易度の高い知識が問われます。試験時間は1級・2級ともに
60分で、合格基準は100点満点中、1級が70点以上、2級が60点以上。
実技試験は、2時間30分から3時間程度の制限時間内に、指定された着物を着付けるという出題方式です。着物や小物類、モデルなど、試験に必要なものはすべて受検者が用意する必要があります。
着付け技能士の認定までに掛かる期間
実務経験のみで「着付け技能士」の認定を目指す場合、1級なら約5〜6年掛かります。着付けに関する専修学校や職業訓練校を卒業していたり美容師免許を持っていたりする場合は、必要な実務経験を合わせて約3〜5年の期間が必要。国家試験の申込から資格取得までは8〜10か月程度掛かります。
着付け技能士の認定の「試験免除」とは
学科試験に合格して実技試験に落ちてしまった場合は、翌々年度内に再受検すると学科試験が免除され、実技試験だけで済みます。ほかにも、法に基づいた特定の免許や職務経験のある方は、試験免除が適応されます。
※参照:全日本着付け技能センター(2022年6月調べ)https://www.kitsuke.or.jp/index.html
実務未経験から着付け講師になりたいなら:おすすめの民間資格と認定証
民間の着付け講師に関する認定証や資格には、和装高等師範やきもの免許、きものコンサルタントといったさまざまなものがありますが、その中でも長い歴史を持ち、信頼度の高いおすすめの資格について、特徴や期間、費用などをご紹介します。
一般財団法人日本和装協会の「和装師範」とは
・対象講座の受講期間…約6ヶ月(15回/目安期間)
・対象講座の受講費と認定証の取得費用…121,000円(税込/考査料・認定料)+33,000円(税込/「師範コース」受講料)
※きもの着方教室いち瑠「師範科 師範コース」受講の場合
「和装師範」は、日本和装協会が発行する資格のうち、中級にあたる資格。日本和装協会は、昭和47年の発足以来、着物の着付け技術の普及と向上を通して日本の着物文化の発展に寄与してきたパイオニア的な団体です。
受検資格を得るには、提携している着付け教室で一定期間学ぶ必要があります。資格取得に必要な費用は、考査料が11,000円、認定料が110,000円。等級は和装准一級・和装一級・和装師範・和装上級師範があり、「和装師範」を取得すると看板が授与されます。
「和装師範」認定証はどう活かせる?
和装師範の認定証を取得した後には、以下のような着物に関するさまざまな活躍の場が広がっています。
・着付け教室の講師
・認定教室の開講
・きものスタイリスト
・着付け教室のスタッフ
実際に認定証を取得した生徒さんからは、以下のような声が寄せられています。
「認定証を掲げていることで、資格に興味を持ってくださる生徒さんが増え、信頼が増したと感じています。プライベートで着付けのお手伝いをする機会も増えましたが、自信を持って着付けができるようになりました。」
「生徒さんはもちろん、一緒に働いているスタッフさんからの信頼度も上がったと感じています。全国どこに行っても役立つ資格なので、安心感が高いです。」
「着物のお店に務めているのですが、認定証を取得するために学んだことは実際に仕事でも大変役に立っています。周囲の信頼も、自分の自信にも繋がっていると感じられるので、本当に取得してよかったです。」
※参照:日本和装協会(2022年6月調べ)https://nihonwasou.org/
信頼度◎な着付け講師の認定証が取得できる講座
きもの着方教室「いち瑠」は、日本和装協会の指定校。資格取得を目指すための各種コースが整えられており、2022年現在、1万名以上の生徒さんが認定資格を取得されています。
特に「和装師範」「和装上級師範」の資格に対応する講座は人気があり、お呼ばれやお祝いの席での着物の着こなしに自信が持てるようになります。また、資格を取得すると看板が授与され、自宅で着付け教室の開校も目指せます。人に着物を着せる技能が上達することで、お客さまからの信頼を得ることにも役立つでしょう。
急用ができても安心な振替受講や、お仕事帰りでも間に合う夜間受講など、ご都合に合わせてレッスンの時間帯を選んでいただきやすいのも「いち瑠」の特徴。1レッスン500円~とはじめやすい価格なうえ、着付けに必要なものはすべて教室でご用意するので、手ぶらで気軽に通っていただけます。
いち瑠で認定証を取得された生徒さんも、「着付けはまったく初めて」というところから始められた方がほとんど。着付け講師を目指したい方も、ご興味がある方も、まずはどんな流れで進むのか、どんな講師がいるのかを確かめてみてはいかがでしょうか。いち瑠の無料体験レッスンなら、持ち物不要で気軽に参加でき、洋服の上から着付けを体験することができます。全国の教室で随時受付中ですので、ぜひご参加ください。
※2022年6月時点の情報です