きもの便利手帳

昔ながらの手結びが学べる着付け教室とは?

手結び

腰紐や伊達締め、帯枕など昔ながらの小物だけを使ってきものを着る「手結び」。余計な小物を購入する必要がないため、着付け教室に通うなら手結びを学べるところがいいという方も多くいらっしゃいます。そこでここでは、着付け教室で学べる昔ながらの手結びについてご紹介します。

1.美しい着付けが可能な手結びとは?

美しい着付け

お太鼓を結びやすくするために使われる改良枕や、腰紐の代わりに使用される伸縮性のあるゴムベルト、マジックテープで止める伊達締め。これらの小物は、よりきものを着やすくする目的から比較的最近になって作られたものです。

このような小物にはメリットもあります。たとえば、改良枕を使えば簡単にきれいなお太鼓の形を出すことができます。伸縮性のあるゴムベルトはほどける心配がありませんし、マジックテープの伊達締めはしっかりと襟元を固定することができます。

しかし、これらの小物には同時にデメリットもあります。改良枕を使ったお太鼓は確かにきれいですが直線的でやや不自然な形になります。ゴムベルトは止める位置によっては着ているうちにずれてきますし、マジックテープの伊達締めは一般的な伊達締めと比べると通気性に劣るため蒸れやすくなります。

手結びで着付けを行うと、これらのデメリットから開放されます。また、工夫やコツをつかむことによって、一般的な帯枕でもきれいにお太鼓の形をつくることはできます。また、腰紐や伊達締めを解きにくくしっかりと、しかし決して苦しくないように結ぶこともできるようになります。

美しく着付けることができる手結びというのはつまり、このような工夫やコツを押さえた着方です。そして、コツを押さえた方法を知るためには、手結びできものを着続けている講師から着付けを学ぶのが一番です。

2.手結びで着付けした際の特徴

着付けした際の特徴

手結びで着付けを行うと、自分の体に合わせてきものを着ることができ、着崩れもしにくくなります。

たとえば、腰紐。アンティークのきものや祖母などから譲られた少し年代の古いきものを着る場合、丈が少々足りない場合があります。おはしょりをきれいに出すには、腰のあたりで紐を結ばなければいけません。

このときゴムベルトを使うと、着ているうちにずり上がってくることがあります。中には、腰のあたりで止めたはずがウエストのあたりまで上がってきてしまったという経験がある人も。こうなると、丈も一緒に上がってきてしまい、着崩れの原因になります。

腰紐を使った場合、このような心配はあまりありません。腰のあたりであろうと、しっかり止めることができます。

もうひとつ、改良枕を使った帯結びを例にあげましょう。改良枕を使ってお太鼓を作るときは、まずお太鼓の形を作ってから帯を体に巻きつけます。こうすると確かにお太鼓の形は作りやすいのですが、着ているうちにずり落ちてきやすくなるというデメリットがあります。

昔ながらの帯枕を使った結び方をすると、お太鼓を作る前に帯をきゅっと結ぶので、帯はずり落ちにくくなります。

3.手結びを行うことができた場合のメリットとは?

手結び

手結びのメリットは大きく2つあります。

1つめは、前述のとおり、自分の体に合わせて着られること。きもののサイズや体型はもちろんですが、食事会に出るときは少し緩めに、短時間だけどきっちり着たいときは少しきつめに、というように腰紐や帯の結び方の強さを調整して着ることができます。

2つめは、わざわざ特別な小物を買う必要なく着付けられること。特に人に着付ける場合は、相手が改良枕やゴムベルトを持っているとは限りません。そんなときでもちゃんと着付けるためには、昔ながらの手結びができるようになっておく必要があります。自分で楽しむことはもちろん、誰かに着付けることもできるようになりたいと考えるのであれば、手結びで着付ける方法は知っていないといけないでしょう。

4.手結びを覚えるためにはどうすればよいのか?

手結びを覚えるためには

手結びを覚えるための一番の方法は、手結びの指導を行っている着付け教室で着付けを教えてもらうことです。

しかし、教室によっては、手結びの指導の前に改良枕を使った着付けを講習するところがあります。これだと、まず改良枕を使った着付けを学び、それから昔ながらの帯枕を使った手結びを学ぶことになりますので、二度手間です。最初から手結びを指導してもらえるかどうかを確認しておきましょう。

また、実際にどんどん手結びできものを着ることも必要です。手結びで着て、出かけて、こういう着方をすれば楽だった、こういう着方をすると着崩れにくかった、これくらいの力で締めればちょうどよかったなどの経験を積み、自分なりのコツやポイントを見つけていくといいでしょう。

まとめ

きものを着やすいように考案された着付け小物は確かに便利な面もあります。しかし、自然に美しく着られるという点では、昔ながらの手結びのほうが適しているといえるでしょう。手結びを身につけたいと考える方は、ぜひ、手結びが学べる着付け教室を選んでレッスンを受け、どんどん着て、手結びのコツをつかんでくださいね。

 

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